• 飛驒から届く、森の香り。
Goods & Things

飛驒から届く、
森の香り。

家具メーカーの技術と思いが詰まったアロマ提案。

「曲げ木」や「圧縮」という技術を使用した家具を得意とする老舗家具メーカーの飛驒産業。そんな飛驒産業がなぜアロマ製品を開発するに至ったのか?また独自の抽出方法で製作したアロマの魅力とは?今回はそんな疑問を飛驒産業とアロマ開発に関わられたアロマテラピーインストラクターの松田旬古さんに投げかけてみた。

淺井葉月さん
インタビュアー
淺井葉月さん

フリーランスWEBディレクター、ライター、コンサルタント。東京でのIT企業や障がい者総合就職サービス企業での勤務を経て、出身地である飛驒高山へUターン。女性の楽しい生き方や飛驒での豊かなライフスタイルについて情報を発信している。

なぜ、飛驒産業が
エッセンシャルオイルを作っているのですか?

飛驒産業 飛驒産業は、木をつかって家具を作る会社です。
何年もかけて大きく太くなった木を切って家具にするのですから、
切った木は、できるだけ無駄にしたくありません。
また、木を使う会社として、森を守るために伐採や枝打ちのお手伝いをすることがあります。
中には家具作りには使えない木もありますが、木とともに生きる私たちにとっては、大切な一本です。
切った木は、葉っぱ一枚・枝の一本、余すことなく使い切りたい。
森の恵みを、命を、最後まで大事にしたい。
それが、私たちの「森への恩返し」だと思います。

曲げ木

飛驒産業は「曲げ木」や「圧縮」という技術を使って家具を作ります。
これらは、蒸して柔らかくなった木に圧力をかけてぐぐぐ、と曲げたり成形したりする工程です。

この圧縮する工程を応用して開発した技術が「高圧水蒸気圧搾蒸留法」です。

高圧水蒸気圧搾蒸留法

木の研究をしている先生のお力を借りながら
紆余曲折を経て辿り着いたのが「高圧水蒸気圧搾蒸留法」による
エッセンシャルオイル(精油)やエッセンシャルウォーター作りです。

今回は、この飛驒産業のエッセンシャルオイルの開発にも携わったアロマテラピーインストラクター、 松田旬古さんにエッセンシャルオイルの特徴や使い方について、お話を伺いました。

松田旬古さん
インタビュイー
松田旬古さん

NARDアロマアドバイザー/AEAJアロマテラピーインストラクター。岐阜県飛驒市出身。きつつき森の研究所アロマ監修。アロマリフレクソロジーサロン“mizukagami”代表。

そもそもアロマテラピーとは、
どのようなものなのでしょうか?

松田さん 「アロマ」は香り、「テラピー」は治療という意味です。「アロマセラピー」とも言いますが、意味は同じです。英語読みとフランス語読みの違いですね。様々な植物から抽出した香り成分である精油を使って、人の心や体を癒す療法のことを「アロマテラピー」と言います。

オイルはどのように使われているのでしょうか?

松田さん 日本では、精油(100%天然のもの)は雑貨扱いのため合成香料のフレグランスオイルと明確な区別がなく、ルームフレグランスとして使用されることも多いように思います。しかしヨーロッパ、特にフランスやベルギーではメディカル的な要素、つまり病気や怪我、体や心の不調を治したり整えたりするために使われています。薬局に薬剤師さんがいて、状態に合わせた必要な薬を選んでもらうように、フランスでは専門家から必要な精油を選んでもらい、暮らしの中で使うことが浸透しているそうですよ。

なぜ、エッセンシャルオイルには、
人の心や体を癒す作用があるのですか?

松田さん 脳には様々な機能があることは多くの方がご存知かと思います。脳の深部には本能や感情をつかさどる「大脳辺縁系」や自律神経をつかさどる「視床下部」という部分があり、ここに鼻から入った香りがダイレクトに働きかけます。
お気に入りの香りやリラックスできる香りを嗅いだ時、ふっと気持ちが軽くなったり、安心したりした経験はないでしょうか?逆に、不快な匂いで気分が悪くなったり、体調を崩してしまったりという方も多いと思います。このように、香りによって人間の心や体の状態は大きく左右されます。人間には五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)がありますが、中でも嗅覚(香り)は脳にダイレクトに働きかけるのです。

オイルの作り方にもいろいろあるようですが

松田さん 最近は日本でも香りを楽しむ場面が増えてきましたが、科学的な成分の合成香料や、過剰なほど強い匂いなども多いように思います。それらすべてが良くないわけではありませんが、香りは人の脳や心、体、そして快・不快の状態に大きな影響を及ぼしますから、できれば自然由来のものや、良い作用をもたらす安全なものを使っていただきたいと思います。飛驒産業のエッセンシャルオイルは100%天然由来のものですし、添加物も入っていませんから、私も安心して使っています。

どんな抽出方法があるのですか?

松田さん まず、一般的なエッセンシャルオイル(精油)の作り方からお話しします。精油の元となるものは、木や木の葉、花、果実など自然の中にあるものです。これらを原料として精油にするのですが、その方法はいくつかあり、代表的なものは「水蒸気蒸留法」です。これは、原料となる植物などを蒸して発生した精油成分を含んだ水蒸気を冷やし、液化させ精油と水分に分ける方法で、精油の作り方として一番多いものかと思います。
一方、飛驒産業のエッセンシャルオイルは少し特殊な方法で作られています。「HPS法(高圧水蒸気圧搾蒸留法)」というのですが、これには飛驒産業の伝統的な家具作りの技術が使われています。飛驒産業といえば、「曲げ木」の技術が有名ですが、エッセンシャルオイルもこの技術を応用して作られているのです。木を高圧水蒸気とともにプレス(圧縮)するときに得られる樹液を処理して精油にするのですが、特許も取得している飛驒産業独自の方法です。

飛驒産業のエッセンシャルオイルの特徴は
どのようなものでしょうか?

松田さん 「HPS法」で抽出する飛驒産業のエッセンシャルオイルの特徴は、一般的な水蒸気蒸留法では抽出されにくい成分が高濃度に含まれていることだと思います。
自然由来の精油には様々な成分が含まれていて、その成分それぞれに特徴(作用)があります。どの精油でも、きちんと抽出されたものや自然なもの(合成香料ではないもの)には心身に働きかける成分が入っていますが、飛驒産業のエッセンシャルオイルでは、それぞれの成分・・・例えば「リラックスできる」とか「安眠できる」などとされる成分の数値が高く出ているものがあります。これはきちんと専用の機械で測定したもので、特に自社で成分分析器を所有し、抽出するごとに細かく分析している精油は珍しいと思います。

飛驒産業のエッセンシャルオイルの特徴はどのようなものでしょうか?

飛驒産業のエッセンシャルオイルは
どこの原料が主成分でしょうか?

松田さん また、この精油は国産の、しかもメインに飛驒高山産の木を使って作られています(※コウヤマキのみ奈良県黒滝村産)。飛驒高山の美しく豊かな森から生まれたものですし無添加ですから、安心感はより大きいですね。森を守るために切られた木から作られていることも、安心感につながると思います。それぞれの香りも「濃い感じ」がしますよ。しかし決して刺激的すぎるわけではなく、あたたかく包み込むような柔らかさや、すっきり爽やかな心地よさがより良く出ているように感じます。

アロマの楽しみ方を教えてください

松田さん 飛驒産業のアロマオイルは大きく分けて2種類あります。「スギ」「ヒノキ」など素材そのもの単一種のエッセンシャルオイルと、これらをベースに花や果実のオイルをブレンドした「ブレンドエッセンシャルオイル」です。どちらも、お好みの香りを選んでハンカチに数滴垂らすなど、簡単に使っていただけます。

アロマの楽しみ方を教えてください

ブレンドオイルはどのように使うのですか?

松田さん 「ブレンドエッセンシャルオイル」は初心者の方でも使うシーンを選んで気軽に活用することができます。例えば「 DESK」は、集中力を高めたり、頭をスッキリさせる場面に向いている香りです。お子様の勉強机にひとつ置いてみてはいかがでしょうか?「LIVING ROOM」は明るく爽やかな雰囲気を演出してくれます。家族みんなが集まるリビングや、お客様を招くときに使うのも良いと思います。「BED ROOM」はその名の通り寝室にぴったりですね、緊張をほぐし、心と体をリラックスさせ、眠りの質を良いものへと導いてくれるでしょう。単一種のエッセンシャルオイルは、木そのものの清潔感のある香りが楽しめます。アロマディフューザーでの活用はもちろん、スプレーを作ってトイレやお風呂掃除の仕上げにスプレーでシュッとひと吹きするのもおすすめです。

ブレンドオイルはどのように使うのですか?

ディフューザーを持っていないのですが

松田さん アロマディフューザーをお持ちでなくても、「 オーナメント」や「葉っぱディフューザー」のように、垂らすだけ・置くだけで香りを楽しめるものもあります。これは本当に手軽ですし、ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。ちなみに、このオーナメントや葉っぱディフューザーにも、飛驒産業の技術が使われています。杉を圧縮している素材なので、手触りも良く、木の暖かさを感じられます。暮らしの中に木があると、気持ちが良いですよ。

ディフューザーを持っていないのですが

「アロマ」というと敷居が高い、知識がないと使いこなせない、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。机に置いておくだけ、ハンカチに垂らすだけで十分楽しめますし、香りのちからを実感することができると思います。現代人は誰もが忙しく、ストレスを抱える方や慢性的な睡眠不足の方も多いと耳にします。そんなときも、「アロマのある暮らし」を選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか?

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